数字は嘘をつかない。組合が独自に推し進める「教員勤務実態調査プロジェクト」によって収集された膨大なデータは、日本の教育現場が直面する壮絶な現実を突きつけている。平日であっても精神的・体力的限界を抱えながら部活動指導や事務作業をこなす教員が続出しており、精神疾患による休職者数は過去最高水準を更新し続けている。
連日のようにNHKニュースなどの主要メディアでも報じられる教員不足のニュース。新学期が始まっても担任が決まらない、教頭や校長が自ら授業を兼任せざるを得ないという異常事態は、もはや全国どこでも珍しくない。「定額働かせ放題」と揶揄される給特法の副作用が、若手教員の早期離職や志望者の激減という形で日本の教育基盤を直撃しているのだ。労働現場の実状を可視化し、社会的な議論を巻き起こした同プロジェクトのデータは、行政を動かす強力な決定打となりつつある。