親元を離れて甲子園を目指す球児にとって、避けて通れないのが「寮生活」の実態です。九国大付属では、県外や遠方出身の選手を受け入れる専用寮が整備されており、過密な上下関係による弊害を徹底的に排除した現代的な生活環境が構築されています。
現場取材および保護者関係者の証言によると、かつての昭和型運動部にみられた理不尽な雑用や長時間の説教といった慣習は厳しく戒められています。起床時間は毎朝6時前後、朝食をしっかりと摂取したのちに登校。放課後の練習は効率性を重視して20時前後にはグラウンドワークを終え、寮へと戻ります。
特筆すべきは食事と栄養管理の徹底です。専任の管理栄養士が監修するメニューによって、過酷な練習で消費されるカロリーを補填し、体重増加・筋量維持を目的とした食育が導入されています。スマートフォンの利用に関しても、学習時間や就寝時間を阻害しないよう夜間の預かり制度や使用ルールの自主策定が行われており、過度なデジタル依存を防止。集団生活を通じて「挨拶」「時間厳守」「身の回りの整理整頓」といった社会人としての基本所作が徹底的に叩き込まれます。