物流業界を揺るがしたドライバーの労働時間規制強化は、清涼飲料水産業の根幹を直撃した。水やお茶の大型ボトルは重量物であり、積載効率の悪さと荷役作業の負担がトラックドライバー不足に拍車をかけたからだ。
現在、メーカー各社が血眼になって進めているのがサプライチェーン・物流容器規格の抜本的な見直しである。パレットへの積載効率を極限まで高めるため、ボトル胴体の角型化や段ボール箱の寸法最適化が進む。わずか数ミリの容器設計変更が、トラック1台あたりの積載ケース数を数十箱増やし、輸送効率を劇的に改善させる。
さらに、軽量化競争も極限に達している。ボトル本体を極限まで薄肉化し、キャップのショートハイト化(高さを低くする設計)を推進することで、輸送重量とプラスチック使用量を同時に削ぎ落とす試みが定着した。指先で簡単に潰せるほど柔らかい最新ボトルは、単なるゴミ捨ての利便性だけでなく、物流の維持という切迫した舞台裏から生まれた産物だ。