公的医療ガイドラインにおける全粒穀物の位置づけも、近年急速に強固なものとなっている。厚生労働省が推進する「健康日本21」や食事摂取基準において、生活習慣病の一次予防として未精製穀物の積極的な摂取が推奨されている背景には、膨大な疫学データの後押しがある。
日本肥満学会の診療指針でも、肥満症およびメタボリックシンドロームの食事療法において、単なるエネルギー制限だけでなく食品の「質的転換」が重視されるようになった。また、信頼できる医療情報へのアクセスが重要視される現代において、YouTube Healthなどの認証プログラムを通じ、第一線の医師や研究者が玄米の臨床的有用性を解説する動きが加速している。断片的な流行にとらわれない、エビデンスに基づいた食事管理が社会全体に着実に根づき始めている。