内山昂輝さんがこれまでに命を吹き込んできたキャラクターは多岐にわたりますが、各種アニメファン投票やSNSの反響でも常に上位を独占する代表作が存在します。まずは特に評価の高い5人の象徴的なキャラクターを振り返ります。
第1位は『ハイキュー!!』の月島蛍です。烏野高校バレー部で唯一の長身ブロッカーでありながら、「たかが部活」とどこか冷めたスタンスを崩さなかった少年。彼が白鳥沢学園戦で牛島若利のスパイクをシャットアウトし、バレーに「ハマる瞬間」を迎えて咆哮したシーンは、内山さんの抑制された演技からの感情解放が見事に結実した名場面として語り継がれています。
第2位に挙がるのは『呪術廻戦』の狗巻棘でしょう。呪力を言葉に乗せる「呪言師」であるため、普段の会話を「しゃけ」「おかか」などおにぎりの具材に限定している特殊な役どころです。語彙が極端に縛られた状況下で、声のトーンや呼気、抑揚のわずかな高低差だけで感情や危機感を表現し切る技量は、業界内でも驚嘆の声が上がりました。
第3位は『ブルーロック』の糸師凛。新世代世界屈指のプレイヤーである兄への復讐心と、ピッチ上のすべてを支配しようとする冷徹なエゴイズムを、鋭利な刃物のような硬質な声で見事に体現しました。冷酷さと内面に渦巻く泥臭い執着の二面性は、内山さんの声質と抜群の親和性を誇ります。
さらに、ゲーム『キングダム ハーツ』シリーズで悲劇の運命を背負うロクサス、そしてアニメ『機動戦士ガンダムUC』で重厚な人間ドラマを背負い抜いた主人公バナージ・リンクスが続きます。迷い、傷つきながらも「それでも!」と前を向く青年の叫びは、内山さんの初期キャリアを代表する金字塔です。