耳たぶのすぐ後ろを指先でなぞると、誰の手にも触れる硬い骨のふくらみがあります。これは側頭骨(そくとうこつ)の最下部にある乳様突起という正常な骨の構造です。内部は蜂の巣のような小さな空洞(乳突蜂巣)が無数に広がる構造になっており、中耳(鼓膜の奥の空間)と細い管でつながっています。
また、乳様突起は頭部を支えたり回旋させたりする太い筋肉「胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)」が付着する要所でもあります。左右両方に対称として存在するため、骨が出っ張っていること自体に異常はありません。ただし、「左右で明らかに大きさが違う」「触れると熱感や強い痛みがある」といった変化が現れた場合は、骨そのものや周辺組織に炎症が起きている兆候となります。