現地を訪れたなら、ガイドブックの定番情報だけではもったいない。地元民への取材で分かった最大の穴場は、赤石地区の海岸沿いに広がる隠れたビュースポットだ。夕刻、播磨灘を染めるサンセットと遠く行き交う船影が織りなす情景は、息をのむ美しさである。
食の楽しみも尽きない。小松島の名物といえば、竹に魚のすり身を巻きつけて焼き上げた「竹ちくわ」だ。竹の両端を持ってそのまま豪快にかぶりつくと、香ばしい風味と弾力ある歯ごたえが口いっぱいに広がる。さらに、スパイシーなカレー粉が利いた「フィッシュカツ」は、地元民のソウルフードであり、出来立てを味わえる直売所は必訪のスポットだ。
アクセス環境もきわめてスムーズだ。中心部へは四国旅客鉄道の牟岐線を利用するのが最も便利で、徳島駅から最寄りの南小松島駅までは普通列車で約20分ほど。駅からウォーターフロント地区や各主要スポットへは、整備されたコミュニティバスやレンタルサイクルを組み合わせることで、ストレスなく周遊を楽しめる。日帰りでも十分に巡れる利便性の高さが、旅行者にとって大きな魅力となっている。