2020年の判決確定後、槇原氏は無期限の活動休止に入り、薬物依存症の回復支援施設や専門機関の指導を受けながら、自己と向き合う日々を過ごしました。
転機となったのは2021年秋です。公式サイト上で「もう一度音楽活動をやらせてほしい」と真摯な謝罪とともに活動再開を表明。同年10月には復帰後初となるオリジナルアルバム『宜候(ようそろ)』をリリースしました。このタイトルは航海用語で「前進して良し」を意味し、過去の過ちを背負いながら新たな一歩を踏み出す決意が込められていました。
2023年秋には3年間の執行猶予期間が無事に満了。法的にも完全に刑を終えた状態となりました。2024年から2025年にかけては全国ホールツアーを精力的に開催し、チケットは各地で即日完売を記録。会場では涙を流しながら歌声に聴き入るファンの姿が多数見られました。
2026年現在の動向としても、自身のコンサートツアーのみならず、後輩アーティストへの楽曲提供やアレンジプロデュースなど、音楽クリエイターとしての才能を遺憾なく発揮しています。メディアへの露出は選別しながらも、ステージ上で「一生をかけて音楽で恩返しをしていきたい」と語る姿には、過去の蹉跌を乗り越えた表現者としての覚悟が宿っています。