「ロリコン」とは、「ロリータコンプレックス(Lolita Complex)」を短縮した日本語の俗語です。一般的には、思春期前後の少女や幼さを残した女性に対して特別な好意や性的関心を抱く心理傾向を指します。
この言葉の直接的な起源となったのは、ロシア出身の作家ウラジーミル・ナボコフが1955年に発表した小説『ロリータ』です。作中では、中年男性ハンバート・ハンバートが12歳の少女ドロレス(愛称:ロリータ)に狂おしい執着を抱く姿が描かれ、世界的なベストセラーとなると同時に大きな倫理的議論を巻き起こしました。
ただし、「ロリータコンプレックス」という造語自体はナボコフが作ったものではありません。1970年代初頭、オーストリアの心理学者ラドルフ・シュミットなどの文脈を引用しつつ、日本の評論家や編集者が雑誌メディア等で使い始めたことで国内に定着したとされています。心理学の正式な学術用語ではなく、日本独自に発展・定着した文化的概念である点に留意が必要です。