ドラマ『歌のおにいさん』の主人公・矢野健太(大野智)は、所属していたロックバンドが突如解散し、同時に恋人からもフラれてしまった失意の青年。就職活動もうまくいかず、家族からも冷ややかな視線を浴びるなか、手違いから教育番組『みんなといっしょ』の「歌のおにいさん」として採用されてしまいます。
番組の現場は、ベテランのベテラン歌のおにいさんによる横暴な支配や、冷酷なプロデューサーの理不尽な要求が渦巻く過酷な環境でした。最初はやる気ゼロだった健太ですが、子どもたちの純粋な笑顔と直面する現実の壁に揉まれる中で、自分自身のプライドと情熱を取り戻していきます。王道のサクセスストーリーでありながら、社会の理不尽さを鋭く突いたあらすじの巧みな構成は、放送当時から視聴者の心を強く掴みました。
当時の金曜ナイトドラマ枠(23時15分〜)において、平均視聴率10.7%、最高視聴率11.6%という深夜帯としては極めて高い数値を記録。単なるアイドルドラマの枠に収まらない高いドラマ性が評価され、ネット上の評判・口コミでも「笑えて泣ける最高のエンタメ」「仕事に疲れたときに背中を押してくれる」と絶賛の声が相次ぎました。