なぜ『トイ・ストーリー4』のデューク・カブーン役に山寺宏一さんが抜擢されたのか。その最大の理由は、原語版のキャスティングに深く関係しています。アメリカ版でデューク・カブーンの声を演じたのは、ハリウッド屈指の名優キアヌ・リーブスでした。
山寺さんは『スピード』や『マトリックス』シリーズをはじめ、長年にわたりキアヌ・リーブスの公式日本語吹き替えを数多く担当してきた実績を持ちます。ピクサー側としても、キアヌがノリノリで演じたカブーンの独特なテンションと熱量を日本の観客に完璧に届けるため、「キアヌの声を最も理解している声優」である山寺さんをキャスティングすることは必然の流れでした。
アフレコ現場のインタビューでも、山寺さんはキアヌの芝居に対するリスペクトを語りつつ、カブーンが放つ「カナダ魂」や誇張されたスタントマンのポージングに合わせた絶妙なアドリブを披露したと明かしています。まさに、日米の実力派俳優同士の信頼関係が生み出した奇跡のハマり役といえます。