アラシクロバネをおびき寄せるためには、綿密に計算された「二重の誘引トリガー」を罠(トラップ)に仕込む必要があります。ただ単にエサを置くだけでは、操られているカラスにエサだけを持ち去られて失敗に終わるケースが多発するためです。
効果的なエサとして機能するのは、脂っこい匂いを強烈に放つ動物性残飯です。特に鮮度の落ちた生肉(牛脂や鶏レバーの切れ端)や、サバ・サンマなどの魚のアタマは、遠く離れた樹上からも本種の鋭敏な嗅覚を刺激します。そして、決定打となるトラップの核心部が「光り輝く金属小道具」です。カラスと同じくキラキラ光る物体に異様な執着を示すため、アルミホイルを堅く丸めたボール、磨き上げられた銀色スプーン、あるいは不要になった金属製キーホルダーをエサの真上に配置します。
罠の構造は、市販の小動物用踏み板式ケージ、または通気孔を開けた頑丈な木箱・プラスチックコンテナをベースに自作するのが定石です。アラシクロバネの噛み砕き攻撃に耐えうるよう、段ボール等の紙素材は避けてください。エサに飛びついて奥の踏み板を踏んだ瞬間、バネの力でシャッターが落ちる機構を採用し、上部にはカラスの嘴(くちばし)が入らない金網フェンス(網目1cm以下)を取り付けるのがプロの仕掛け方です。