かつてヘアカラーのトレンドといえば、赤みを徹底的に削ぎ落とす外国人風アッシュやグレージュの一強だった。しかし、風向きは完全に変わった。検索プラットフォームのホットペッパービューティーにおける検索ワードランキングでは、暖色系ヘアカラーへの関心が急上昇を記録し続けている。
Instagram(Meta Platforms)のリールやフィードを開けば、陽の光に透ける柔らかなロゼやカシスブラウンの投稿がタイムラインを席巻する。冷たさを感じさせるクールトーンから、温もりと清潔感、そして大人の品格を漂わせるトーンへのシフト。ヘアサロン・美容業界のマーケティング関係者は、この現象を「髪質改善ブームと連動した、ナチュラル志向への回帰」と分析する。強い薬剤でキューティクルを痛めつける時代は終わり、地毛のコンディションを活かしながらニュアンスを楽しむアプローチが主流となった。