1979年の開園以来、多くの広島市民に愛されてきた広島ファミリープールですが、2021年夏をもって実質的な営業を終了し、正式に解体・閉園となりました。40年以上の歴史に幕を下ろした最大の理由は、「施設の深刻な老朽化」と「広島市中央公園の大規模再開発プロジェクト」が重なったことにあります。
開園から40年余りが経過した施設内部では、配管の腐食やプール本体のひび割れ、ろ過設備の限界が指摘されていました。安全基準をクリアし続けるためには数十億円規模の改修費が必要と試算される中、中央公園広場エリアにおける「サッカースタジアム等整備事業」が本格化。新スタジアム(現:エディオンピースウイング広島)と隣接するにぎわい広場の敷地確保に伴い、ファミリープールの廃止が正式決定されました。
現在、かつてスライダーや浅口プールがあった一帯は、スタジアムのペデストリアンデッキや、カフェ・商業施設が立ち並ぶ都市型公園「HiroPa(ヒロパ)」および広大な芝生広場へと生まれ変わっています。かつての面影は完全に姿を消し、年間を通じて多世代が集う都心のオアシスへと機能転換を果たしました。