春日井の朝は早い。午前6時台、朝霧が残る住宅街の路地裏にひっそりと佇む隠れ家カフェの扉が開く。看板メニューは、注文を受けてから焼き上げる自家製スコーンと、季節の果実を使ったコンフィチュール。静寂の中で上質な珈琲を味わいたい大人たちが、誰にも教えたくない秘密基地のように席を埋めていく。
対照的に、幹線道路沿いにある老舗喫茶店では、トーストの枠を軽々と飛び越えた豪快な皿が飛び交う。厚切りパンに溢れんばかりのたまごフィリングが挟まれたサンドイッチ、熱々のグラタン風ココット、さらには湯気を立てる自家製茶碗蒸しまでがワンプレートに鎮座する。この圧倒的なボリューム感こそが、長年愛されてきた定番の底力だ。
現在注目を集めているのは、採算度外視で提供される数量限定のプレミアムモーニングである。開店わずか30分で完売する極厚フレンチトーストや、契約農家から届く新鮮野菜を山盛りにしたプレートなど、早起きした者だけが享受できる贅沢がここにある。早朝営業を行う店舗の争奪戦は、今や春日井の朝物文字の日常風景となった。