精神医学の国際的な診断基準である米国精神医学会の『DSM-5』において、回避性パーソナリティ障害は「社会的抑制、不適切感、否定的な評価に対する過敏さの広範な様式」と定義されています。診断の目安として臨床で用いられる7つの核心的兆候を整理したのが、以下のセルフチェック項目です。 成人期早期までに始まり、以下の項目のうち4つ以上が職場や私生活のあらゆる場面で長期にわたり持続している場合、回避性パーソナリティ障害の傾向が極めて高いと判断されます。
- 項目1:批判、否認、または拒絶への恐怖から、対人接触が重要な職業的活動を避ける。
- 項目2:好かれていると確信できなければ、人と関係を持とうとしない。
- 項目3:恥をかかされたり嘲笑されたりすることを恐れるため、親密な関係の中でも遠慮や抑制を示す。
- 項目4:社会的な場面において、批判されたり拒絶されたりすることに常に頭を奪われている。
- 項目5:「自分は社会的に不適切だ」「個人的に魅力がない」「他者より劣っている」と強い劣等感を抱いている。
- 項目6:恥ずかしい思いをするかもしれないという恐れから、新しい活動や個人的な冒険に挑むことを極端に嫌がる。
- 項目7:拒絶や批判を受ける可能性を予測し、安全が完全に保証されない集まりや会合には参加しない。
簡易テストで複数当てはまる場合でも、自己判断のみで病名を確定することはできません。ただし、このチェックで浮かび上がる「人と繋がりたいのに傷つくのが耐えられない」という葛藤こそが、本疾患を象徴する核心的なサインです。