デビュー当時、仲野太賀は父親の名前を一切伏せ、単に「太賀」という名義のみで活動していました。これには「中野英雄の息子」という肩書きでキャスティングされることを極度に嫌い、純粋なオーディション選考で役を勝ち取りたいという強い矜持があったためです。
転機が訪れたのは、デビュー13年目となる2019年6月でした。所属事務所の移籍や芸歴の節目を迎える中で、名字を冠した「仲野太賀」へと改名。この「仲野」という表記には、2つの明確な意味が込められています。
1つは、本名である「中野」というルーツを肯定し、親の看板から逃げるのではなく背負って立つ覚悟を決めたこと。そしてもう1つは、これまで培ってきた役者仲間やスタッフとの「仲間との出会い・絆」を大切にしたいという想いから、あえて「人偏(イ)」を付けた「仲野」を選んだという背景です。この決断について、報道関係者のインタビューでも「自分の足で立ち、仲間と共に歩んでいく決意の証」として語られています。