NHKの人気自然番組『ダーウィンが来た!』などでも頻繁に特集され、かつてのマイナーなイメージを一新した爬虫類の世界。番組内でも描かれたように、ヤモリ科の生き物は環境適応能力が高く、都市部の夜間照明に集まる昆虫を捕食するなど独特の生態を進化させてきた。こうしたメディアでの露出増加は、一般家庭における飼育文化を一気に押し広げる原動力となっている。
研究者の間でも、ヤモリの性決定機構や環境温度による性比変化についての解析が進んでいる。一部の種では発生時の卵の孵卵温度が性別を左右することが知られており、ブリーディング現場では狙った性別を誕生させる技術が実用化されつつある。野外観察と飼育下データの双方が蓄積されることで、単なる鑑賞対象を超えた生物学的探求の対象として脚光を浴びているのだ。