インターネット上で「事実無根の極秘婚説」が淘汰されずに残り続ける背景には、舞台俳優特有の露出形態と検索アルゴリズムの歪みが関係しています。
テレビドラマやバラエティを主戦場とするタレントと異なり、舞台演劇を主軸とする俳優は、ワイドショー等で私生活のディテールを切り売りすることがほとんどありません。自宅の内装、休日の過ごし方、家族の話題などを過度に露出しないため、生活感が完全に遮断されています。この「私生活が見えない空白」に対して、ネットユーザーは自らの理想や願望を投影しやすくなります。
さらに、検索エンジンのサジェスト機能が「石丸幹二 結婚」「花總まり 夫」といった単語を提示し続けることで、それを見た別のユーザーが「もしかして結婚したのか?」と再検索を行う循環構造が定着してしまいました。火のない所に煙は立たないと言われますが、ネット空間においては「人々の強い憧れとミステリアスな私生活」さえあれば、事実が存在しなくても巨大な煙が立ち上がり続けるという好例です。