ラグナロクの運命を左右する大一番となった第10回戦は、開幕前から異様な緊張感に包まれていました。幕末の京都で「人斬り」と恐れられた天然理心流の天才・沖田総司と、神境にて自らの剣を極め続けた「剣神・剣聖」スサノヲノミコトによる純粋無雑な刀剣対決です。
スサノヲはかつて神の身でありながら地上の「剣客たちの技」に心奪われ、神話を捨ててまで人界の剣理を追究し続けた求道者でした。対する沖田は、病によって若くして刀を置かざるを得なかった無念と、自らの内なる「鬼」の血を完全に解放する場所を求めていました。この2人が交わした剣戟は、従来の神と人という主従の構図ではなく、互いの剣技と存在理由を承認し合う魂の対話そのものでした。
神速の突き技「天羽々斬(あめのはばきり)」を放つスサノヲに対し、沖田は限界を超えた心拍駆動で全身の血管を沸騰させる「鬼子」の覚醒状態で対抗。最後は互いの最高奥義が交錯し、わずか数ミリの太刀筋の差異が勝敗を分けました。沖田の刃がスサノヲの神核を捉え、スサノヲは満足げな笑みを浮かべながら「見事なり」と言い残して消滅。人類側へ5勝目をもたらしたこの一戦は、会場の神々をも総立ちにさせる歴史的名勝負となりました。