ネットの掲示板やSNSでは「近所の宮本むなしが急に閉店した」「チェーン自体が撤退するのではないか」といった不安の声が定期的に浮上します。しかし、公表されている決算資料や企業再編の経緯を紐解くと、事態の本質はチェーンの衰退ではなく運営主体の移行に伴う大胆なビジネスモデルの再構築にあります。
「めしや 宮本むなし」は創業企業である株式会社コックスからサングループを経て、現在は「和食さと」や「家族亭」「得得うどん」などを傘下に持つ大手外食企業SRSホールディングス(運営は子会社のM&Sフードサービス株式会社)の傘下に入っています。大手グループの資本力とサプライチェーンを活用できる体制へ移行したことで、経営基盤そのものは強固になりました。
見かけ上の店舗減少が進んだ主因は、郊外ロードサイド型や老朽化した不採算店舗を整理し、集客効率の高い主要駅前・繁華街立地へのスクラップ&ビルドを推し進めた結果です。米や食用油をはじめとする原材料費の高騰、深夜帯の人手不足といった外食産業全体の逆風に対し、無駄を削ぎ落として黒字化店舗へ経営資源を集中させる戦略的判断が下されています。