メディアを通じた関心の高まりを、一過性のブームで終わらせずに確固たる文化的体験へと昇華させている拠点が存在する。北海道白老町に所在する国立アイヌ民族博物館ウポポイだ。広大な自然に囲まれたこの空間では、実際にアイヌ語が飛び交う体験型プログラムや、伝統芸能の鑑賞を通して、生きている言葉としてのアイヌ語に触れることができる。
さらに、アイヌ民族文化財団による多角的な啓発活動も大きな役割を果たしている。デジタルアーカイブの整備やオンライン講座の開講、子ども向けの学習教材の配布など、現代のデジタル環境に即した発信を精力的に展開。博物館というリアルな場と、Webを通じた広域なアプローチが合わさることで、「イヤイライケレ」をはじめとする言葉たちが、令和の時代にも新しく息づいている。