アイドル親衛隊の歴史を紐解く上で、起点となるのが1970年代の音楽シーンです。元々は御三家や新御三家(西城秀樹、郷ひろみ、野口五郎)といった男性トップアイドルを熱狂的に追いかける女性ファン集団が原型とされていますが、自発的な男性主導の応援組織として決定打となったのがキャンディーズ親衛隊の存在でした。
特に「全日本キャンディーズ連盟(通称:全キャン連)」は、ファンの熱意を結集して全国的な組織網を構築。後楽園球場での解散コンサートをはじめ、巨大なコールや紙テープの投げ入れなど、ステージ演出の一部と化すほどの存在感を示しました。この成功モデルが後続の女性アイドルファンへと波及し、自然発生的に各地で私設応援団が結成されていったのが親衛隊の歴史の由来です。
1980年代に入ると、松田聖子や中森明菜をはじめとする黄金期の女性アイドルが続々とデビュー。テレビの歌番組が全盛期を迎えるとともに、親衛隊は単なるファン仲間を超え、現場を掌握する巨大な実力組織へと進化を遂げていきました。