無事に冬を越した株は、2月下旬の気温上昇とともに一気に休眠から目覚め、急速な成長期に入ります。ここからの肥培管理と水分コントロールが、サヤの糖度と収穫総数を決定づけます。
1. スナップエンドウ 追肥のタイミング(2段階アプローチ)
マメ科植物の根には空気中の窒素を固定する「根粒菌(こんりゅうきん)」が共生するため、元肥の段階で窒素肥料を与えすぎると葉ばかり茂って花が咲かない「つるボケ」を起こします。追肥は以下の2回に限定するのがスナップエンドウ 失敗しない育て方の鉄則です。
- 第1回追肥(2月中旬〜下旬):新芽が動き出し草丈が伸び始めたタイミングで、株元から少し離れた場所に化成肥料(N-P-K=8-8-8)を1株あたり3〜5g施し、軽く土寄せする。
- 第2回追肥(3月中旬〜下旬):開花が始まり、最初のサヤがつき始めたタイミングで同量を追肥。リン酸・カリ分が強化された有機質肥料や液体肥料(週1回)に切り替えると、糖度と実入りが格段にアップする。
2. スナップエンドウ 摘心の理由と側枝管理
つるなし種は主枝の頂部がある程度の高さで自然に止まる性質がありますが、草丈が70〜80cmに達した段階で主枝の先端を軽く摘み取るスナップエンドウ 摘心を行うと、下部からの健全な側枝の発生が促され、着花数が1.3〜1.5倍に増加します。また、養分が未熟な頂部へ分散するのを防ぎ、すでに付いている下位節のサヤへダイレクトに転流させる効果があります。
3. ベランダ特有の土壌リスクとスナップエンドウ 連作障害 対策
エンドウは野菜の中でも最も連作障害を起こしやすい作物の一つです。同じ土壌で連続栽培すると、土壌病原菌(フザリウム菌等)の増殖や自家中毒物質の蓄積により根腐れを起こします。ベランダ家庭菜園 つるなしエンドウを成功させるには、過去4〜5年以内にマメ科(エンドウ、ソラマメ、インゲン、エダマメ)を栽培していない市販の新しい野菜用培養土を使用することが絶対の防衛策です。古い土を再利用する場合は、熱湯消毒や日光消毒を施した上で、善玉微生物資材と堆肥を十分補填する必要があります。