拠点を置く島根県出雲市は、豊富な水資源と安定した地盤、そして地域に根ざした優秀な人材の宝庫である。精密なセラミック焼成プロセスにおいて、温湿度や微小な振動のコントロールは製品の品質を直撃する。長年にわたって蓄積されたノウハウと地元の熟練工によるカイゼン活動が合一し、工場全体が巨大な精密機械のように機能している。
原料の合成から調合、成形、焼成、そして電極形成に至るまで、すべての工程を自社内で内製化・ブラックボックス化する手法は「村田方式」の真骨頂だ。製造装置そのものを自社開発する強みが、他社の真似できない圧倒的な差別化を生み出している。