2026年現在、三宮の景観を象徴する最大のピースが、着々と全貌を現しつつある新JR三ノ宮駅ビルだ。商業施設、ラグジュアリーホテル、そして最先端のオフィス機能が融合した複合高層ビルは、神戸のスカイラインを大きく塗り替えつつある。単なる大型ショッピングモールの進出ではない。神戸市が推し進める国際都市構想のフラッグシップとしての役割を担っている。
特筆すべきは、館内と駅前広場、さらには周辺の私鉄各線との接続部分における設計の滑らかさだ。階層移動のストレスを徹底的に排除したフラットな動線が整えられ、高齢者や車いす利用者はもちろん、スーツケースを引くインバウンド客にとっても極めて快適な環境が実現した。ハード面でのバリアフリー化と洗練されたデザインの融合は、日本の駅ビル開発の新たな標準を示している。