「金1グラムあたりの店頭小売価格が極めて高水準で推移する中、買取査定の現場に持ち込まれる貴金属のうち、疑わしい品物の割合は体感として数年前の倍以上に達しています」――都内大手貴金属買取チェーンの査定部長は、緊迫した表情でこう証言します。相場の高騰に伴い、タンス預金ならぬ「タンス遺品」を現金化しようとする一般ユーザーが増加した結果、それを狙う悪質な転売業者や詐欺グループの動きが激しさを増しています。
純金刻印偽物の最新手口2026において特に警戒されているのが、CtoCフリマアプリを経由した「鑑定書・ケース付き」を装う手口です。海外のECサイトでは、精巧に刻印が施された偽造インゴットバーやプレートが数百円から数千円単位で誰でも簡単に入手できる状態にあります。これを「遺品整理で出てきたため本物か不明」「格安で譲ります」といった巧妙な言い回しで出品し、規約の隙間を突いて売り抜ける個人セラーが急増しました。
査定の最前線では、持ち込まれた品物が偽物だった場合、単に買い取りを断られるだけでなく、悪質と判断されれば警察への通報に発展する純金偽物の買取トラブルも頻発しています。「亡くなった親から譲り受けた形見だったのに、警察で事情聴取を受ける羽目になった」という悲痛な声も、ネット掲示板やSNS上で現実の被害として多数報告されています。