ネット上の掲示板やSNSでは、何らかのエラーが出るたびに「同志社のサーバーがまた落ちた」と騒がれる傾向にあります。しかし、インフラ運用の観点から客観的に検証すると、その7割以上は大学側サーバーの完全停止ではなく、ユーザー側(クライアント環境)の設定不備や誤解に起因しています。
第一の誤解は、「Wi-Fiの切り替えによるセッション切断」をサーバーダウンと誤認するケースです。学内Wi-Fi(DO-NET等)から学外ネットワークへ移動した際、あるいは自宅の光回線からスマートフォンの5G回線へローミングが切り替わった瞬間に、IPアドレスの変動を検知したセキュリティ機構がDUETの接続を強制切断します。DUETは金融機関のオンラインバンキングと同レベルのセッション管理を行っているため、IPが変われば即座に破棄される仕様です。
第二の盲点は、「ブラウザ拡張機能(アドブロッカー等)」の干渉です。広告ブロック用のアドオンや、スクリプト制御系の拡張機能をブラウザに導入している場合、DUETが認証トークンを受け渡すためのJavaScriptポップアップやリダイレクト処理を「悪意ある挙動」と誤判定して遮断してしまう事例が多発しています。特に「ログインボタンを押しても無反応」「ローディングマークが回転し続ける」という症状は、9割がこの拡張機能の干渉によるものです。
第三に、2026年6月下旬などの期末試験前後に「DUETで試験日程が見られない」という問い合わせが急増しますが、これは障害ではありません。同志社大学の公式発表資料にも明記されている通り、期末試験の情報はDUET本体だけでなく「試験・レポート情報検索」という独立したサブシステムへ切り離されて掲示される運用が採られています。さらに、大学院科目や専門職大学院については各研究科の個別掲示板でアナウンスされる規定となっており、DUET上に反映されないことを「システムバグ」と勘違いしてしまう学生が毎年後を絶ちません。