北海道の春を象徴する函館のお花見スポットとして双璧をなすのが、五稜郭公園と函館公園です。報道機関各社の開花発表や民間気象会社のデータによると、函館のソメイヨシノは例年4月20日前後に開花し、ゴールデンウィーク前半にかけて満開を迎える傾向が定着しています。
特別史跡である五稜郭公園では、郭内外に咲き乱れる約1,500本の桜が堀の水面に映り込みます。五稜郭タワー展望台から見下ろす「ピンクに染まる星型要塞」は、世界中を探してもここにしかない絶景です。見頃後半に堀一面を覆い尽くす花筏(はないかだ)も見逃せません。
一方、市民憩いの場として情緒豊かなのが函館公園です。明治期に市民の手によって造営された歴史を持ち、約360本の桜が摺鉢山(すりばちやま)の起伏を華やかに彩ります。日没後に提灯が灯る函館公園の桜ライトアップ期間中は、露店が立ち並び、夜桜鑑賞を楽しむ花見客で活気に包まれます。レトロな「こどものくに」や日本最古級の観覧車を背景に浮かぶ夜桜は、五稜郭とは一味違うノスタルジックな美しさを放ちます。