発達心理学者エリクソンが提唱した成人期後期の課題「生殖性(ジェネラティビティ:次世代を育み導くこと)対 停滞」に照らし合わせると、55歳〜56歳を迎えた昭和45年生まれは、自分自身の出世争いから「他者支援・知見の継承」へと心理的パラダイムを切り替える決定的な局面にあります。役職を離れた後も職場で尊重され、生き生きと活躍を続けるためには、組織と自分とのあいだに適切な「心理的バウンダリー(境界線)」を引き直す知恵が欠かせません。
これからの後半生において、現状維持を選ぶべきか、積極的なキャリア転換を図るべきか。その判断基準を提示します。
現在の組織に残るべき人の条件
- 培った専門技術や社内調整力が特化型業務として明確に評価されている。
- 肩書きへの執着を手放し、若い世代のサポーターやメンター役を快く引き受けられる。
- 嘱託雇用や再雇用後の労働条件・年金受給計画に納得のいく見通しが立っている。
外部転身・副業・リスキリングへ舵を切るべき人の条件
- これまでの管理職権限への未練が強く、社内の人間関係に過度なストレスを感じている。
- 自らの専門性やスキルが業界横断的であり、中小企業やスタートアップで即戦力となり得る。
- 65歳以降も自力で稼ぐ力を養うため、今から新しいスキル習得や人脈開拓に投資する覚悟がある。