清原氏の逮捕という球界最大の激震が走った際、桑田氏がどのような態度をとったのかは世間の注目を集めました。一部では「冷たく突き放した」「完全に絶縁した」と報じられましたが、事実は単純な絶縁ではありません。
桑田氏は当時、涙を浮かべながら「スポーツマンとして、友人として非常にショックであり、残念」と語り、厳しい批判を口にしました。しかし同時に、「キヨが僕のことを嫌いであっても構わない。彼と出会えたことには今でも感謝している」という言葉を遺しています。過度にかばい立てをせず、一人の大人として罪と向き合うことを促す姿勢は、桑田氏ならではの倫理観と愛情の裏返しでした。
その後、清原氏の社会復帰が進むにつれ、グラウンドやメディアを通じて二人の接触は再び見られるようになりました。名球会のイベントやOB戦での同世代トーク、野球解説の場における間接的なエール交換など、かつてのようなわだかまりは完全に解消されています。
現在の二人は「毎日連絡を取り合う親友」ではありません。互いのテリトリーを侵さず、一定の距離を保ちながら、遠くからその再起と活躍を無言で見守り合う関係性です。思春期の過酷な合宿生活で命を削り合い、プロの世界で鎬を削ったKKコンビだからこそ成立する、大人の信頼関係がそこにあります。