長年にわたり日本放送協会(NHK)の顔として親しまれてきたベテランアナウンサーの退職と独立は、メディア界に電撃的なニュースとして駆け巡った。彼が新天地として選んだのは、株式会社フジテレビジョンが放送する夕方の看板報道番組『Live News イット』のメインキャスターという大役だった。
公共放送から民放の競争の渦中へ躍り出た背景には、局内での安定した地位に甘んじることなく、より自由でダイナミックな発言の場を求めた本人の強い意志があったとされる。制約の多い局アナという枠組みを外し、自らの言葉でニュースを深掘りするスタイルへの挑戦。それが、視聴者層の若返りと報道番組としての独自色を打ち出したい局側の狙いと見事に合致した瞬間だった。