富士吉田市の観光ブームを語る上で欠かせない二大アイコンが、新倉山浅間公園から望む富士山と、富士山へ向かって真っ直ぐ伸びる本町通りの撮影スポットです。
新倉山浅間公園は、五重塔(忠霊塔)と満開の桜、そして雄大な富士山がワンフレームに収まる「日本の美の象徴」として海外ガイドブックの表紙を飾り、世界的な知名度を獲得しました。春の桜まつり期間中には、398段の階段(通称「咲くや姫階段」)を登り詰めた展望デッキに世界中から観光客が押し寄せます。現地では安全確保と混雑緩和のため、入場規制デッキの事前整理券配布や一方通行ルートの整備など、システマチックなオペレーションが敷かれています。
もう一つの撮影聖地となったのが、日川時計店前を中心とする下吉田の本町通り商店街です。レトロな昭和の看板建築の先にそびえる巨大な富士山の構図がSNSで爆発的に拡散しました。かつては車道に飛び出して撮影する観光客のマナー問題が報道各社でも大きく取り上げられましたが、市と地元警察、商店街が連携し、横断歩道付近への警備員常駐、歩道拡幅工事、多言語での啓発サイン設置を断行。現在では安全対策と地域住民の生活導線の確保が両立されつつあります。
天候に左右されやすい富士山を確実に拝むため、観光客の間では富士吉田市の天気やライブカメラの常時チェックが旅の必須作法となっています。富士吉田市役所や富士五湖情報ステーションが設置する高解像度カメラで、刻一刻と変化する雲の動きを確認してから現地へ向かうスマートな周遊スタイルが定着しています。