引き上げが続く岩手県ですが、視野を全国や東北エリア全体に広げると依然として構造的な格差が横たわっています。
全国の基準となる全国加重平均 最低賃金はすでに1,050円を突破し、東京都や神奈川県などの大都市圏では1,150円〜1,200円超えが視野に入っています。岩手県と東京都の間には依然として200円前後の「時給の壁」が存在し、フルタイム換算(月160時間勤務)では月額3万円以上、年間では40万円近い収入差が生じる計算です。
東北6県の中核である宮城県(仙台圏)とも時給で数十円の開きがあり、岩手県南部(一関市や奥州市など)から宮城県北・仙台方面への通勤や就職を選ぶ求職者も少なくありません。地方最低賃金の底上げは進んでいるものの、全国的な賃金格差の是正にはまだ時間がかかるのが実情です。