このセリフの感動を決定づけているのは、操舵士であるミライ・ヤシマとの切ない関係性です。
婚約者カムラン・ブルームとの確執や戦火の重圧に揺れていたミライは、包容力と決断力を備えたスレッガーに次第に惹かれていきます。ビグ・ザムの圧倒的な火力の前に連邦軍艦隊が壊滅的打撃を受けるなか、スレッガーは出撃を決意。死地へ赴く彼を涙ながらに引き止めようとするミライに対し、スレッガーは自身の母親の形見である指輪を差し出します。
「自分にとって一番大切なものを預ける」という不器用な愛情表現の後、スレッガーはミライを引き寄せてキスを交わします。そして、動揺と涙を隠せない彼女に向けて残した言葉こそが、「悲しいけどこれ戦争なのよね」でした。男としての情愛を認めつつも、軍人として目の前の現実から逃げない覚悟を示した、哀切極まる別れの挨拶だったのです。