Q1:かかと水虫は家族へ簡単にうつってしまいますか?日常の予防策は?
A1:極めてうつりやすいと言えます。角化型水虫のかかとからは、目に見えない無数の角質片(白癬菌を含んだ垢)が床に剥がれ落ちています。これを同居家族が踏むことで感染します。予防策として、「バスマットやスリッパの共用を直ちにやめる」「毎日掃除機をかけ、アルコールや除菌シートで床を拭く」「帰宅時や入浴時に足の指の間から足裏全体を石鹸で優しく洗う」の3点を徹底してください。菌が付着しても角質内に侵入するまでに24時間程度の猶予があるため、毎日の入浴洗浄が最大の防御壁になります。
Q2:保湿クリームを塗ったら一時的にガサガサが目立たなくなりました。これは乾燥肌だった証拠ですか?
A2:一時的に見た目が潤ったからといって乾燥肌と断定はできません。水虫菌に感染していても、油分を塗れば表面の粉ふきは一時的に抑えられ、見た目だけ改善したように錯覚します。しかし、真の乾燥肌であれば数日から1週間で皮膚本来の柔らかさが戻るのに対し、水虫の場合は数日塗るのをやめると即座に元通りの硬い角質へ逆戻りします。「塗っている間だけごまかせるが、皮膚の厚み自体が全く減らない」状態なら、角化型白癬を疑うべきです。
Q3:水虫薬を塗る範囲は、かかとのガサガサしている部分だけで十分ですか?
A3:部分塗りでは高確率で再発します。白癬菌は、目に見えるガサガサやひび割れの周囲数センチ以上の「一見正常に見える皮膚」にも広範囲に潜伏しています。薬を塗る際は、かかと周辺だけでなく、両足の土踏まず、足の側面、指の股から足の裏全体にかけて広範囲に塗り広げるのが皮膚科学的な鉄則です。片足だけ症状がある場合でも、無症状のもう片方の足にも菌が潜んでいるケースが多いため、両足裏全体に塗布することが推奨されます。