人権作文のテーマ選びで最も大切なのは、「自分自身が実際に心を動かされた瞬間」を起点にすることです。教科書に書かれているような一般論を並べても、どこかで読んだような退屈な文章になってしまいます。
題材を探す際は、以下の3つの切り口から身の回りを振り返ってみてください。
1つ目は「学校や友達関係での出来事」です。ふとした「いじり」がエスカレートしていないか、グループ内での同調圧力に息苦しさを感じたことはないかなど、誰もが一度は経験する人間関係の摩擦は立派な人権のテーマになります。
2つ目は「デジタル空間やメディアでの体験」です。スマートフォンでショート動画やSNSを見ているときに感じたモヤモヤ、タイムラインに流れる過激なコメント、匿名の誹謗中傷を目撃したときの居心地の悪さなどは、現代の中高生にとって極めてリアルな題材です。
3つ目は「地域や家庭での気付き」です。街で見かけるバリアフリー設備の使い勝手や、近所に住む外国人住民との挨拶、祖父母の介護を巡る家族の会話など、生活のすぐ隣にある社会課題に目を向けることで、独自性の高いテーマが自然と見つかります。