台湾の日本統治時代と現在|親日の理由と光と影を徹底検証

台湾の日本統治時代と現在|親日の理由と光と影を徹底検証

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韓国など他の旧統治地域では、植民地支配の清算として統治時代の建造物が解体・撤去されるケースが多かったのに対し、台湾ではこれらが「国定古跡」や「歴史建築」として大切に保存・活用されています。

その代表例が、現在も台湾の政治の中枢として機能している「総督府(現・総統府)」です。1919年に完成した後期ルネサンス様式の壮麗な赤レンガ建築は、空襲による損壊を修復し、今も国家元首が執務を行う最高機関として堂々たる姿を保っています。

また、日本最古の現役駅舎と同じ設計思想を持つ「新竹駅」(1913年完成のバロック・ゴシック折衷様式)や、旧台南州庁をリノベーションした「国立台湾文学館」、製糖工場や酒造所をクリエイティブ拠点へと再生させた「華山1914文化創意産業園区」など、街角のいたるところに日本統治時代の遺構が息づいています。台湾社会ではこれらの建物を「侵略の痕跡」として忌避するのではなく、「台湾史の重要な構成要素」として包摂し、現代の文化発信拠点へと昇華させているのです。

高橋 健太
著者

高橋 健太

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。