山田佳奈子の名を語る上で外せないのが、社会的旋風を巻き起こした『全裸監督』への参加、そして鮮烈な作家性を決定づけた『タイトル、拒絶』の存在だ。性を消費する側とされる側の境界線、都市の片隅で生きる女性たちの叫びを、生々しいリアリティをもって描き出し、多くの映画ファンを圧倒した。
舞台作品として生まれた『タイトル』が映画へと昇華され、自らの手で映像化した『拒絶』というマスターピースに至る道程。それは映画監督としての揺るぎない覚悟を世に知らしめる契機となった。誰にも媚びず、タブーを恐れない姿勢が、作品を観る者の心に深い爪痕を残したのである。