卒業式の伝説はなぜ消えないのか?「第二ボタン」に込められた本命の心理と2026年現在のリアル

卒業式の伝説はなぜ消えないのか?「第二ボタン」に込められた本命の心理と2026年現在のリアル

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第二ボタンの風習は、どこから始まったのか。諸説ある中で最も有力とされるのが、第二次世界大戦中の大日本帝国陸軍に由来する説だ。

当時、出陣する若い兵士たちが、二度と会えないかもしれない家族や恋人へ「形見」として制服のボタンを渡したのが始まりとされる。一番上の第1ボタンを外すと襟元がだらしなく見え、軍律違反として厳しく罰せられてしまう。しかし、第2ボタンであれば一番上を留めておけば目立たない。しかも胸元、すなわち心臓の近くにある。命をかけた極限状態の中で生み出された悲しくも切ない知恵が、戦後の学校文化へと移り変わり、やがて甘酸っぱい恋愛のシンボルへと昇華していった。

また、1960年代の小説や映画『愛と死をみつめて』、そして1980年代のアイドルソングなどがこの風習を後押しし、全国の中高生の間で不動の定番行事として定着した経緯がある。

阿部 裕樹
著者

阿部 裕樹

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。