国が所有する滑走路などの公物管理と、民間の経営資源を一体化させた「福岡空港特定運営事業(コンセッション)」。2019年の民営化以降、パンデミックの荒波を乗り越えて打ち出された今回のグランドリニューアルは、日本の空港運営事業におけるひとつの到達点と言える。
激しい競争に晒される航空運輸業において、選ばれる空港であり続けるためには、着陸料などのコスト競争力だけでなく、非航空系収益を最大化する商業エリアの魅力が欠かせない。商業施設の売上を空港インフラの再投資に回し、さらなる路線誘致を呼び込むという好循環モデルが、この新しいターミナルを基軸に回り始めている。