東海道新幹線の普通車指定席は、通路を挟んで「3人掛け(A・B・C席)」と「2人掛け(D・E席)」の左右非対称レイアウトが採用されています。その中でE席が圧倒的な人気を誇る背景には、単なる窓側という枠組みを超えた構造上のアドバンテージが存在します。
最大の理由は、「2人掛けの窓側」という圧倒的なパーソナル空間の確保です。3人掛けの窓側であるA席の場合、トイレや車内移動で席を立つ際にB席・C席の2人に声をかけて通路へ出る必要があります。しかしE席であれば、隣のD席1人に配慮するだけでスムーズに通路へ出られるため、心理的プレッシャーが大幅に軽減されます。
さらに、東海道新幹線における「富士山側の車窓」である点も見逃せません。東京〜新大阪間の移動において、山側に位置するE席からは静岡県付近で雄大な富士山を真正面に眺めることができます。ビジネスユースにおける作業効率と、観光における景観の良さを兼ね備えている点が、E席の指名買いが集中する核心です。