モーモーチャーチャーの魅力を語る上で絶対に外せないのが、モーモーチャーチャー食べ方の作法です。初見の購入者が陥りがちな最大の過ちが、「きれいに盛り付けられたトッピングを崩すのがもったいない」と、上から順番に上品にすくって食べてしまうこと。断言しますが、それではこのスイーツの真価の3割も味わえていません。
成城石井の開発担当者や料理研究家が声を揃えて推奨する黄金ルールは、「見た目を気にせず、底からドロドロになるまで完全に混ぜ合わせる」ことです。
具体的な手順は以下の通りです。まず上段の中皿を取り出し、羽二重餅、さつまいも甘露煮、かのこ豆をすべて下段のココナッツプリンの上に移します。次に、スプーンをカップの底深くまで差し込み、円を描くようにリズミカルにかき混ぜます。プリンの原型が崩れ、アングレーズソースとココナッツプリンが乳化し、具材全体に白いソースがとろりと絡みついたら完成です。
なぜここまで混ぜる必要があるのか。その理由は味覚生理学における「対比効果」と「テクスチャーの共存」にあります。ココナッツの甘くまろやかなコクに対し、かのこ豆に仕込まれた絶妙な「塩分」が混ざり合うことで、甘ったるさを引き締め、旨味を爆発的に増幅させます。同時にもちもちの餅、ホクホクした芋、コリッとした豆の歯ごたえが一口の中で波状攻撃のように押し寄せるのです。混ざり合って初めて、ひとつの完成された料理として結実します。