利用を検討する際、最も注意すべきなのが予約システムが存在しないという点です。姫鶴平キャンプ場のフリーテントサイトは事前予約を受け付けておらず、当日に姫鶴荘の受付窓口で直接申し込むシステムとなっています。
この仕組みは、急な天候悪化時にキャンセル料を気にせず計画を変更できるメリットがある一方、オンシーズンの激しい場所取り競争を生み出す温床となっています。特にゴールデンウィークやお盆休み、秋の3連休などは、チェックイン開始時刻である13時を待たずして早朝から駐車場に待機する車両が列をなします。
場所取りにおいて直面する最大の難関は「地面の傾斜」です。広大な草地が広がっているように見えますが、平坦なエリアはサイト全体の2〜3割程度に過ぎません。残りの大部分はカルスト特有の緩やかな斜面となっており、設営位置を誤ると「一晩中体が滑り落ちて眠れない」という事態に陥ります。さらに、平坦で眺望の良い一等地ほど風の直撃を受けやすいというジレンマが存在します。混雑日に快適な設営スペースを確保するには、正午前後には現地入りし、風向きを計算しながら地形のくぼみを見極める洞察力が求められます。