一連の退職劇は、実際に病院を利用する患者や近隣の医療機関にどのような影響を及ぼしたのでしょうか。早良区内のクリニック院長や通院患者の声を取材すると、ネット上の過激な噂とは異なる、リアルな実情が見えてきます。
通院中の慢性期患者からは、「長年診てもらっていた主治医が突然別の病院へ移籍し、引き継ぎの診察で戸惑った」「以前よりも予約枠の待ち時間が長くなった」といった戸惑いの声が多く聞かれました。一方で、「外来スタッフや看護師さんは非常に丁寧に対応してくれており、医療崩壊といった表現は誇張に感じる」という冷静な受け止めも少なくありません。
また、地域の開業医からは「一時期、福岡記念病院への紹介状を書く際に、受入れ可能な診療科を事前に電話確認する必要があった」という証言がありました。地域医療連携の現場では、一時的な機能低下に直面しながらも、近隣の大学病院や公立病院と連携して重症患者をカバーする緊急体制が機能していたことがわかります。