体に熱がこもるだるさの真相|平熱なのに熱っぽい原因と即効対処法

体に熱がこもるだるさの真相|平熱なのに熱っぽい原因と即効対処法

体に熱がこもるだるさの真相|平熱なのに熱っぽい原因と即効対処法の注目されている理由をコンパクトにまとめました。全体像を一目で把握できます。

風邪をひいたときの「発熱(fever)」と、体に熱がこもる「うつ熱(hyperthermia)」は、医学的にまったく異なる現象です。感染症のとき、脳の視床下部にある体温調節中枢は「体温の設定温度(セットポイント)」を引き上げます。これに対して、熱がないのに体が熱く感じるケースでは、体温設定は正常なまま、熱を外に逃がす「放熱システム」だけが機能不全を起こしています。

この放熱障害を引き起こす最大の要因が、自律神経の乱れです。人間の体は通常、深部体温(内臓や脳の温度)が上昇すると、交感神経が末梢の毛細血管を拡張させて皮膚表面から熱を逃がし、同時に汗を蒸発させて気化熱で体を冷却します。しかし、極度の精神的緊張や睡眠不足によって交感神経が過剰に興奮した状態が続くと、血管は逆にギュッと収縮したまま膠着します。

その結果、熱を運ぶはずの血液が手足の先まで行き渡らず、熱が内臓や胸郭、頭部など体の中心部に閉じ込められる現象が生じます。体温計を挟む脇の下は末梢血管の収縮で平熱(36度台)を記録する一方、体の深部は37度台後半近くまで鬱屈しているため、「熱はないのに激しい熱気と倦怠感に襲われる」という認知のねじれが発生するのです。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。