「今夜はANGEL」に関して、ネット上や音楽ファンの間で散見される誤解について、事実関係を精査して整理します。
誤解①:「洋楽のヒット曲をそのまま日本語に翻訳しただけの企画盤だった?」
これは完全な誤解です。前述の通り、日本語詞は椎名恵自身が書き下ろしています。直訳ではなく、ドラマのシナリオと主人公の心理状態を深く読み込んだ上で、原曲のメロディのリズムと母音の響き(ライム)を極限まで計算して作詞されました。単なる受託仕事ではなく、シンガーソングライターとしての椎名恵の作家性が発揮された作品です。
誤解②:「椎名恵は『ヤヌスの鏡』の一発屋だった?」
これも事実と大きく異なります。椎名恵は本作のヒット以降も、大映ドラマ『花嫁衣裳は誰が着る』(1986年)の主題歌「愛はエネルギー」(ボニー・タイラー「Holding Out for a Hero」のカバー)、TBS系ドラマ『おんな風林火山』の主題歌「LOVE IS ALL 〜愛を聴かせて〜」(シャーリー・バッシー等の歌唱で知られる名曲のカバー)など、数々のドラマ主題歌を連続ヒットさせています。通算で20枚以上のアルバムをリリースしており、確固たるキャリアを築いた本格派ボーカリストです。