首都圏に暮らす人々、とりわけ埼玉県民にとって「豆の木」といえば、絵本よりも先にJR大宮駅の巨大モニュメントが思い浮かぶはずです。中央改札口を出た東西連絡通路の真ん中にそびえ立つ銀色の人工樹木は、大宮駅 豆の木 待ち合わせ場所として半世紀近くにわたり圧倒的な存在感を放ち続けています。
このモニュメントのルーツとなる大宮 豆の木 歴史は、1982年(昭和57年)の東北・上越新幹線大宮暫定開業にまで遡ります。首都圏北部の巨大ターミナルとして劇的な変貌を遂げようとしていた大宮駅において、利用客がスムーズに出会えるシンボルを作ろうという計画が持ち上がりました。東京藝術大学出身の彫刻家・柴田善二氏によって制作されたこの作品は、高さ約6メートルにおよぶ流線型の金属彫刻で、金属のパイプが絡み合いながら天井へと伸びるダイナミックなフォルムが特徴です。
その豆の木 由来と真相について調査すると、デザインの根底には童話『ジャックと豆の木』に着想を得つつ、「天に向かってどこまでも伸びていく若々しい生命力」と「大宮市の際限ない発展と未来への飛躍」を重ね合わせるという明確な都市計画的意図が込められていました。単なる案内標識ではなく、公共彫刻(パブリックアート)として設置されたこのモニュメントは、JR東日本の駅改良工事や周辺の再開発を経た現在でも、渋谷駅の「ハチ公前」や池袋駅の「いけふくろう」に匹敵する、埼玉屈指の待ち合わせ聖域として君臨しています。