「アイスクリーム」というキーワードで検索される楽曲は、教育テレビの童謡にとどまりません。切ない恋心を重ねたJ-POPの金字塔から、世界的メガヒットを記録したガールズグループのナンバーまで、リスナーが探している代表的なアーティストとその現況を整理します。
スキマスイッチ『アイスクリーム シンドローム』
2010年にリリースされたスキマスイッチの13thシングル『アイスクリーム シンドローム』は、劇場版アニメ『ポケットモンスター ダイヤモンド&パール 幻影の覇者 ゾロアーク』の主題歌として大ヒットを記録しました。
大橋卓弥さんの力強くも切ない歌声と、常田真太郎さんによる緻密なコードワークが光る本作の歌詞は、「友達以上・恋人未満」のもどかしい距離感を描いたもの。「思いを伝えたら今の関係が壊れてしまうかもしれない」という葛藤を、夏の炎天下でじわじわと溶けていくアイスクリームの儚さに重ね合わせた比喩表現は、今なおJ-POP史に残る名リリックとして高く評価されています。スキマスイッチはデビュー20周年を経てなお精力的な全国ツアーと楽曲制作を継続しており、ライブでも定番のアンセムとして愛され続けています。
BLACKPINK with Selena Gomez『Ice Cream』
2026年に世界的な話題を呼んだのが、K-POPトップグループBLACKPINKと米国のポップスターSelena Gomez(セレーナ・ゴメス)によるコラボレーション楽曲『Ice Cream』です。
全編英語詞をベースにした本作は、一見するとカラフルでポップなバブルガム・ポップの装いを持ちながら、歌詞の和訳を読み解くと「クールに見えても、あなたと過ごす時間の中で甘くとろけていく私」という大胆でセクシーなダブルミーニングが散りばめられています。世界的なチャートを席巻した4人のメンバーは、グループ活動の更新とともに個々のソロ活動でも世界的な影響力を発揮し続けています。
作曲家・樋口康雄(PICO)とCM音楽の金字塔
ネット検索で「アイスクリームのうた 樋口康雄」という組み合わせを目にすることがあります。これは天才作編曲家として知られる樋口康雄(PICO)氏が手掛けた、洗練されたCMソングやスタジオワークに由来するものです。
樋口氏は1970年代から日本のCM音楽界を牽引し、ソフトロックや渋谷系の先駆者としてカルト的人気を誇ります。食品メーカー各社のアイスクリームやデザートのコマーシャルにおいて、洒脱なストリングスアレンジとキャッチーなメロディラインを数多く提供してきました。童謡の『アイスクリームのうた』とは別の系譜でありながら、コアな音楽ファンの間では「アイスクリームの曲といえば樋口康雄のペンによる作品」として深く認知されています。