ワッサーを調理・カットする際、白桃のように湯むきをしたり皮を丁寧に剥いたりする必要はありません。果肉がしっかりしており、種離れが抜群に良い構造を活かした「アボカド方式」の切り方が最も手早く綺麗に仕上がります。
手順は極めてシンプルです。まず実の割れ目に沿って、中心の硬い種に当たるまでぐるりと一周ナイフを入れます。両手で左右の実を持ち、互い違いに軽くひねるだけで、片側の果肉から種がポロッと外れます。残った種もスプーンの先やナイフで容易に取り除くことが可能です。あとはくし形にカットするだけで、均一な美しいフォルムが完成します。
地元・信州の生産者が強く推奨しているのが「皮ごと水洗いしてそのまま食べる」スタイルです。ワッサーは皮のうぶ毛が極めて薄いため、流水で軽くこすり洗いするだけで気にならなくなります。皮の直下に最も濃厚な甘みと香りの成分が集まっているため、皮ごと頬張ることで本来の力強い風味を余すところなく堪能できます。
また、その硬さと酸味を活かして、薄切りにしたワッサーとモッツァレラチーズ、生ハムを合わせ、オリーブオイルと粗挽き黒胡椒を振る「ワッサーのカプレーゼ」に仕立てるのも絶品です。加熱しても煮崩れしにくいため、コンポートやタルトなどの製菓用途でもプロのパティシエから高い評価を獲得しています。